自分の中では

8月最後の土曜日。

今日、実家の方では、四半世紀ぶりの民族大移動が行われている。
この日をもって、4歳(1985年)の頃から今まで存在していた実家は役目を終え、実家は数キロ先に移動する。つまり新しい家に引っ越すのだ。

同時に、自分の中では「15年暮らした実家」という存在が消滅する瞬間である。
名目上は「実家」だが、自分は今度の新しい家でまだ1秒も過ごしていないので、とてもじゃないが「実家」だとは思えない。それに加え再婚も近い将来ある状況とあっては、尚の事「故郷」だとは思えない。「母が住んでる家」以上の感情は起こらない。

ただ、母もまだ50代前半。まだまだ人生がある。文字通りの「第二の人生」を歩むのには、「第一の人生」を過ごして来た従前の実家は明らかな障壁。いつかは来るべき日である事には違いない。それが自分が結婚する今年になっただけと思いたい。自分が変わるのなら、親だって変わりたいはず。