消える「実家」

実家の方が何やら慌しい。母に聞くと、今月27日で現在の住居から、新しい家に引越す事を決めたとの事。
1985年9月(以前見た住民票で確認)に引越してきて、今まで26年間「実家」であり続けた家が、ついに今月で無くなってしまう。引越し先は同じ町内(直線距離で2キロ無い距離)なので、大きく違和感がある訳ではないが、やはり寂しい。

それ以前に住んでいた家もあるのだが、4歳までしか住んでいなかった為に殆ど記憶に無く、記憶の中で残っている「実家」は現在の家以外に存在しない。保育園入園(1986年4月)~高校卒業(2000年3月)まで15年間、人生の半分を暮らした家なのだから、思い入れは半端なものではない。父方の祖父母の家も至近距離にあるため、よく遊びに行った。

が、“外様”である母にとっては、離婚後も現在の実家に住み続けるのは肩身の狭い思いをしていたはずで、母曰く、今回の引越しの理由について「たまたま、空いてる家(団地)があった」と流しているが、ずっと他の家に移りたい気持ちはあったはず。そんな中、今年に入って息子である自分が結婚する事になって、今まで以上に「実家」が現在の場所にある必要性が薄れた事から、母も今まで抱いていた「タガ」を外そうと思ったのかもしれない。

今年は本当に色んな事が変わる年だ。