期待通り

NewスーパーマリオブラザーズWii、通算約8時間で全てのワールドの城をクリア。
コンティニューは1度も無く、行き詰った時(同じステージで8回以上ミスした場合で出現)の「おてほんプレイ」も一度も用いず、攻略情報も一切見ずに、自分の力のみでクリアした。

過去最高難度の「スーパーマリオブラザーズ2」には遠く及ばないが、ワールドを経る毎に絶妙なバランスで難しくなっていき、最終ステージのクッパ城では、12機費やしてようやくクリアできたほど。序盤は「ゆとり」を感じさせる程の親切設計ながら、面を進むに連れて「ここはこんな感じで。前に基本やったから分かるっしょ?」というような、教え子を突き放すような態度のステージも見受けられたりして、初代「スーパーマリオ」(1985年:当時4歳)からのゲーマーである自分でも、そこそこ手ごたえのあるプレイを要求され、8割方は満足。残り2割はやはり「そこまで親切にしなくても・・・」と感じるような部分がいろんな視点において傷跡を残した印象ではあるが、自分の中の許容範囲内ではある。

“浅く広く”の姿勢が近年強く見られる任天堂だが、それでいて“高く”の要望にも昔とは形を変えて応じようとする姿勢。これこそが、自分のようなかつてのヘビーユーザーやオールドユーザーにも一定の支持を得られる要因なのだろうし、「テレビゲーム」という業界を作り出した先駆者が最大限可能である『冒険』なのだと思う。

任天堂の辞書に「べらぼう」という文字は存在しない。それは他のメーカーがやることだ。