流星のごとく

阪神赤星憲広が、突然の現役引退表明。
9月のダイビングキャッチ時に負った脊髄の損傷が、予想以上に深刻なものだったらしく、また同じ箇所を傷めると、不随など日常生活にも影響を与える障害が発生すると診断されたらしい。

にしても、プロ生活9年間、33歳での引退はあまりに早過ぎる。最低でもあと5年は行けると思っていたので、個人的にかなりショック。プロ野球選手らしからぬ小さい体ながら、ここまでやれたのは見事なのだが、潔すぎる気も少しする。

主力で阪神生え抜きの野手としては、今岡以来の大型選手であった。自分が本格的阪神ファンなった1992年以降で、生え抜きで主力選手、かつ入団から引退まで阪神に在籍して見届けた選手としては、この赤星が初である。しかも、入団初年から主力だっただけに、思い入れは殊の外大きい。基本的に真面目な性格ながら、優勝時のビールかけでは「打倒金本!」のハチマキをしたり、レイザーラモンHGのコスプレをしたり、弾ける場所では予想外に弾けるキャラも良かった。阪神では投手においてはそこそこの成績を残し、かつ生え抜きで愛着を持てる選手が割と多いのだが、野手でそういった選手がなかなか出て来ないだけに、そういう意味でも非常に貴重な存在だった。

次にこういった経緯を持つ選手は、自分と同じ1981年度生まれの鳥谷であるが、性格がやや淡白な面があるので、ここまで思い入れが持てるのかというと・・・な部分がある。