超えておかないようにしてる壁

1990年11月発売のスーパーファミコンを未だ所有している人は全体の4割というアンケートが出たらしい。
PS2やDSが上位ではあるが、20代~40代に掛けてスーパーファミコンの所有率も3位。ファミコンを持っている人も全体で3割程度いたらしい。もちろん、自分もスーパーファミコンは一度も壊すことなく同じハードを17年所有している。

恐らく、スーパーファミコンにおいて毎日狂ったようにプレイしていたのは、現在20代後半の世代以上。それ以下の世代は、親が持ってるのを見つけてやったとか、その程度ではないかと思う。だから、あの「カセットの調子が悪くて映らない時は息を吹きかける」という行為自体があまりピンと来ないのかもしれない。レコードのホコリ取りのように、当時のゲーマーには避けて通れない「儀式」といっても過言ではない行為であった。

なぜ未だにこれほどの所有率があるのかと言えば、スーパーファミコン時代のタイトルの面白さもあるのかもしれないが、大きな理由は「新しいゲームについていけなくなった」があると思われる。働くようになって、テレビゲーム以外にももっと楽しい事も知ったから、スーパーファミコン以降の次世代機を触ろうという意欲が削がれ、新しいゲームを始める事に対して抵抗が出るようになった。そこで、こういう世代に対して新しいハードを触らせようと目をつけたのがWiiであり、DSなのではなかろうか。何にしても、偉大なハードを造り続ける任天堂はえらい。