なぜ、今、おれは

月曜の朝の頭の中。こんな事を考えながら仕事場へ向かったりしてる。

・つい10時間ほど前までのんびり過ごしてたのに、何で今俺はスーツ着て電車待ってるんだ?
・だってそうじゃん。たった半日前まではのんびりしてたじゃん。あの時の俺ってなんだったの?
・思わねえか? 今から5日間もこんな事を繰り返さないと、あの時間は戻って来ねえんだぞ?おかしくねえ?
・なんで? ・・・・いや、マジで。冗談抜きに。

大まかに分けてこんな4つの疑念が吐き出された後、ぼんやりと答えが見えてくる。

・・・「金」。
他の人が生み出した物を消費するには、それだけの対価と引き換えなければならない。
対価をごく普通に、最も簡単に得る手段は「職場に行って、働くこと」。一番オーソドックスな手段だから、大抵の人が同じような顔をして電車に乗っている。程度は違えど、みんな同じような事を思っているのなら、自分もとりあえず「社会人」の一人なのか。じゃあ、別にいいか。こんな「ぼんやりとした正解」で、とりあえず今の不満と逃避の意識は見えない部分へ行ってくれる。

今は、とりあえずこれでなんとかなるから、これでいいか。