対人意識

阪神ヤンキースの井川。チームメイトには「イギー」と呼ばれ、すっかり溶け込んでいるんだとか。コクッパか。
向こうは単純にアメリカ的な親しみを込めてそう呼んだんだろうが、阪神のデビュー時代から見ている自分にとっては、「いいおもちゃ」的な感じでそう呼ばれてるような感じがしてしまう。これが後々どう映る事になるのかは、とにもかくにもシーズンが始まり、井川がどんな結果をはじき出すか。それに掛かっている。

ただ、向こうの人は異国の人であったとしても、もっと言えば異国人の方がそう捉えられる傾向が強いのかもしれないと思うぐらい、自分たちアメリカ人と文化も外見も異なる人間をとりあえず自分達アメリカ人流の「型」に無理にでもハメて、可能な限り自分達と同調しようという志がある。そして、最初はあくまでそういった「型」にハメた上で見ていても、自分達が嫌でも認める実力や同調性が伴えば、「型」ではなく「同類」として評価する。この点においてはアメリカ(だけではないと思うが)の対人意識を日本人も見習うべきではないかと思う。外国人というだけで中身を見ないまま避け、公に日本人受けする実績を残して初めて・・・という、「同調」というブロックに達するまで遠回りを経ないといけないのは、何となく違うような気がする。

もちろん、野球とかスポーツの世界になると話は別。
スポーツなら、結果さえ出せばどんな人種であれ認めてくれる。というわけでとりあえず頑張れイガー。いやイギー。