原石
帰宅時、梅田駅に着くと電車が発車しそうだったので、最後尾の電車に飛び乗った。
すると、運転席を臨める窓から、3~4歳ぐらいの男の子が、景色を食い入るように見つめていた。
近くにいたおばさんに、嬉々として電車の信号の役割について熱く語ったり、「次の駅で降りちゃうの?ねえ降りちゃうの?」と、そわそわして見せたり。そして電車を降りる際になると、車掌に「バイバーイ!」と、無邪気に手を振り、電車が駅を離れても嬉しそうに目を輝かせてその場から動かず、ずっと電車を見送っていた。
久しぶりに「子供らしい!」と思える子供を見たような気がして、気持ちがほぐれた感じ。こう思うのも年齢のせいか。