青の他人

仕事終わりに父に会う。
近年は誕生日当日に毎年お祝いメールをくれるようになったのだが、実際に会うのは、2005年11月17日以来約4年半ぶりである。

52歳となった父は、染めるのを止めたのか頭が真っ白になっていた以外は、5年前とさほど変わってなかった。
話した内容といえば、ここ5年間の近況報告が主であるが、自分に関しては「彼女さん登場」という一大変革が起こったため、そこから発展した地点に関する話題も多かった。

具体的に言うと「俺が結婚した時は、あーなってこーなって・・・」的な話だったのだが、自分からすれば、「あーなってこーなった末に、お前は自分たちを捨てていったじゃないか」という前提で話を聞いているので、純粋には耳に出来ず、参考にするとしてもある程度の取捨選択を経なければならない。

もっとストレートに、親の経験を参考に出来るような家に生まれたかったが、なってしまったものはしょうがない。今自分に出来るのは、親と同じ事(離婚)をしないこと。それだけだ。