ボディをやんな

帰宅時。
自転車を走らせ、自宅近くまでやってくると、進行方向には中学生と思われる女子2人組(以下、グループA)。その横を通り過ぎてさらに進むと、同じ道にこれまた中学生と思われる女子3人組(以下、グループB)が、自分に向かって歩いてきていた。

特に気に止めず、自転車置き場に自転車を止め、家の集合ポストの前までやってきた時、自分の背後でこんな声が。

「こんにちはーっ!こんにちはーっ!こんにちはーっ!」

詳細は見ていないが、恐らくグループA(下級生)がグループB(上級生)に対して、グループBの人数だけ挨拶をしたものだと思われる。さらにここからは推測になるが、グループAとグループBは同じ部活(体育会系)か何かで、上級生が下級生に対して、「自分たちとすれ違うときには全員に挨拶をすること」的な事を強制しているのだろう。

これと同じような“風習”は自分の中学校時代にもあった。
自分の中学は1年生が本館4階(年度末に阪神・淡路大震災で本館が損傷したため、別館に移動)、2年生が本館3階、3年生が本館2階という構成になっており、音楽室や技術室、家庭科室などがある別館へは、本館と別館を繋ぐ渡り廊下で移動することができた。ただ、この渡り廊下は3階分までしか無く、4階に教室がある1年生は別館に移動する際に、必ず3階まで降りなければならなかった。図にするとこんな感じ。

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3階には当然ながら2年生がいるため、本館から渡り廊下に差し掛かる手前のところで、毎日のように女子が前述のような挨拶を人数分繰り返す光景を目にしていて、毎回のように男子は若干引いていた。男子ではそういった風習は全くなく、ごく普通の上下関係。こういった「態度で自分の立場を分からせる」というイビリはやはり、女子特有のものなのか。しかし、こういった思春期特有の風習ってどの地方でもあるようなものなんだなぁと、漠然と思った。