ええとこ上がり

兵庫県知事、井戸敏三が「関東で震災が起きれば東京は相当なダメージを受ける。これはチャンスですね」と発言。

兵庫県民は、こんな発言をして欲しくてこの人を知事に選んだ訳ではない。
まして、ほんの10数年前に大規模な震災を受けている県の代表としては、絶対に思ってはならない思想。当時の震災を経験している、いないに関わらず、地震国日本の政治家として、あまりに非常識な発言とい言わざるを得ない。

他府県の人は「知事がこう言う程だから、兵庫県民全員がこんな思想をしているに違いない」などと、決して思わないで欲しい。ある程度時間も経ち、復興はしたとは言え、まだあの阪神・淡路大震災の発生からたった13年。未だ更地になっている場所すらある。当時地震を体感した人にとって、あれは10数年程度で忘れられるような出来事では決して無いし、一生を通じて伝えなければならない惨事。それが「チャンス」=つまり「好転」とどうやったら結びつくのか。県民の生活を軽視し、金の動きの事しか考えていないとも取れる発言である。

以上、阪神・淡路大震災の一被災者(1995年1月17日、神戸市内で被災)の意見。
というより、あの震災を経験した人間なら、被害の程度はあるにせよまず間違いなく同じ意見を返すだろう。
・・・と信じたいが。