助っ人列伝

にしても、今年も阪神は結局外人を外しまくった。
キンケード、モレルという名前を聞いた時点でダメっぽそうと思っていたが、案の定ダメだった。
結局暗黒時代と同じように途中から新しい外人を連れてきて、それも最初だけ活躍して後はダメ。
去年あれほどぶっちぎりで優勝したチームでも、外人に関してはオマリー以来大ハズレが続いている。
星野ルートの02年のムーア、バルデス、03年のウィル、リガンも、生き残ったのはほぼウィルのみ。
もしや、バース(85、86年3冠王、85年54本塁打、86年日本最高打率.389、在籍6年で202本塁打)、
キーオ(87年から3年連続2桁勝利)、オマリー(来日から4年連続3割以上をマーク、93年首位打者)、
このたった3人の外国人の活躍の反動が、10数年にも渡る外国人の外しっぷりに繋がっているのか。

特に暗黒時代(1995~2001年)の外しっぷりは見事としか言い様がない。
マース、シークリスト、ハイアット、マクドナルド、クリーク、メイ、ブロワーズ、ミラー、ディアー、
クレイグ、メイ、ラミレズ、バトル、タラスコ、ペレス、クルーズ、ハートキー、エバンス・・・。
この間に当たりだった選手は、リベラ(98年に27セーブ)だけ。わざとやったとしか思えない外しっぷり。
「普通」はジョンソン(99年前半戦19本、常に全力プレー)、ハンセル(00年7勝)、カーライル(01年7勝)。
「マシ」なのが、グレン(95年23本77打点)、クールボー(95年2割7分、22本)共に翌年途中帰国。
「最悪」は言うまでもなくグリーンウェル(3億6000万円の契約で7試合出場・6安打で帰国。神のお告げ)。
日本人選手の能力も95年頃から急激に落ちだした事もあり、こんな外人でもかなり頼ってしまう。
開幕からダメ外人を起用しては代わりに若い芽が潰れ、外人がダメと確定した頃には既に5位か6位。
で、後半戦に割と活躍した日本人選手に今度は過剰な期待を寄せて、翌年はやっぱりダメになる。
もちろん、生え抜きの選手にも問題はあるのだが、昔の阪神は「我慢」という物を知らなかった。
1年のうちにスタメンが何百通りにもなったりするように、極端に手法を代えてしまう癖があった。
そりゃ、余程新戦力が当たらなければ最下位ばっかりになってもしょうがないわ。と今になって思う。

今年はまだ去年の星野監督の遺産で強く変身した選手が多くいるのでそれなりに強い選手は多いが、
起用方法やらオーダーやらを見ていると、暗黒時代の阪神の雰囲気に戻りつつある気が否めない。
また20年くらい優勝しないつもりなんだろうか。その頃、生きてれば俺はもう40代なんだが。