微妙

近年になって認知症を患っていた南田洋子が死去。「金スマ」で回復傾向がある近況を伝えていた矢先の出来事。

長門裕之が沈痛な面持ちで会見に臨んでいたのだが、死去までの間に長門の南田への介護に励む姿をやや目立つ形で世間に見せていた事が関係して、あんまり衝撃的な感じがしない。いつか訪れることが分かっていた結末を見たような感じ。ちょっと、自分が介護していたりする経緯を世間に晒し過ぎてる様な感覚を持ってしまうのは冷酷な見解だろうか。

こういうのはやや不謹慎だが、自分の妻が認知症になって介護な必要な状態になっても、世間には実態を知られる事なく表向きには気丈に振舞って、今日訪れたような結末を迎えた方が、より多くの人に心情を理解を深めてもらえたのではないだろうかと思う。中途半端に経緯を見せてしまっているだけに、今回の出来事が少し歪んだ形で世間に知られてしまった様な気がしてしょうがない。良くもあれば悪くもある“告白”なのだが、その比率がやや「良く」の方に傾いているものの、「悪く」の比率も決して少なくないような気がする。