おかあさんの手

「ヒゲ剃りあるんやけど、いる?」

唐突に母がこんなメールをよこしてきた。「電動か?」と返すと、「ふぃーりっぷすっ!!」という題名で返ってきたので、まあ電動なんだろうなと思い、受け取ることにした。

ちなみに、母がこの電動シェーバーを入手し、自分の手元に渡る事となった経緯はこう。

・知人に電動シェーバーをプレゼントしよう!
   ↓
・毎月コツコツお金を貯めて、購入。
   ↓
・使ってもらったところ、肌が荒れまくった(元々肌質が弱い人だったらしい)
   ↓
・せっかくだから、息子にでもあげなよ。と知人に言われた。
   ↓
・ふぃーりっぷすっ!!

で、受け取った訳だが、その時の母の格好が恐ろしいまでに年相応(50歳)だったのに、少しショックを受けた。
今までが逆に、年相応ではないような格好(去年まで長年やっていた仕事が多少影響しているかもしれない)をしていたので、余計に老けたように見えたのかもしれないが。

こうして手元に渡った、電動シェーバー。昨年の同じ時期に自分で購入したもの(これ)よりも、やや高級品(これ)。
使ってみると、それこそ『おかあさんの手』みたいな使い心地。今までのように『不毛の地を突っ切る』ような感じではなく、いつの間にか剃り上がってる感じがする。

在任1年足らずで行き場を失った初代シェーバーは、旅行・出張用にでもする。