何におくられたいのか

アカデミー賞を受賞した映画「おくりびと」が大人気。

それは大変すばらしいことなのだが、これを観て『“おくりびと”になりたい人が急増』という現象が起こるのが、どうも納得がいかない。自分の職って、そんな小さい感性で決めるようなもんなのか? いくら映画の出来が良くて感動したからって、その印象だけで仕事を決めるのは無謀すぎる。

仕事は「俺、これ好き!」なジャンルより、「ぁあ。それね。」のジャンルの方がいい。
つまり、ハマり過ぎて今更口にするまでもないような次元に到達した趣味を、仕事にしたほうが長続きすると思う。そういうものが無いのなら、学生の内に最初は無理してでも見つけて、作っておく。それが大人になるまでに出来なければ、高校2年、または大学3年の終わり頃になって、やりたい仕事がまるで絞れなくて苦しむ事になる。

自分もそんな面白みの感じられない仕事を、社会人1年目~2年目上半期(このブログ的には、2004年4月1日2005年8月27日)まで経験したが、自分が何の興味も沸かないようなジャンルの仕事をする辛さといったら無い(正社員なだけ幾分かマシといった程度)。最低でも自分の興味が持てる業界でなければ、自分は続けられる根性がない。