「神様、仏様、八木様」の八木さんがついに引退。
ほぼ代打稼業で３９歳という年齢からして、ファンも「もっと続けてくれ！」とも簡単に言えない。
本人のやる気があったとしても、さすがにこの成績では球団も現役で置いてくれないのも仕方がない。
でも、代打に徹し始めてからの八木さんは本当に輝いていたと思う。
阪神を「何となく好き」から本気で「好き！」に変えさせた1992年、八木さんは外野のスタメンだった。
この頃の頼もしい野手といえば和田さんと八木さんくらい。85年Ｖ戦士の岡田、真弓は衰えを隠せない。
投手では野田、葛西。他は貧弱打線のお陰で成績最悪。この年の躍進はとても考えられなかった。
亀・新ブームにチームが乗って優勝も夢ではないペースで勝ち続ける中、八木さんはいつもクール。
特に新庄のキャラ（当時は今よりも全然マトモではあった）が目立っただけに、余計にクールに見えた。
代打に転向し始めてようやく、楽しそうに野球をやってる姿が見られるようになった気がする。
入団以来チームの順位がほぼ最低だっただけに、本当に去年優勝を経験する事ができて良かった。
ファンも安心して引退を見届けることができるはず。
