逃げたつもり?

島田紳助、突然の芸能界引退。
が、不思議な事にあまり驚きも悲しみもしなかった。個人的にここ数年の紳助の言動はあまり好きではなく、唯一昔と同じ印象で見られるのは「オールスター感謝祭」だけで、あまり感情的に影響が無かったからかもしれない。

前回の傷害事件時とは違い、早口でまくし立てるような口調で説明する状況に、何か違和感を感じた。半ばヤケ、逆切れに見えなくもない表情にも見えた。ただ、「十数年前に悩んでいてトラブルになってて、引退しようとまで思っていた事」を、“そっち系”の人にすっきりクリアにしてもらったという発言は明らかに色の違ったものに聞こえた。

で、最終的な決断が「休業」ではなく「引退」。テレビに30数年出続けてきた芸能人で、まだゴールデンで司会もしている人間が、ある日突然、ほんの小一時間の弁明だけで、それを成立させ終わった事扱いにしようとしてる。どう考えてもこれは不自然だ。本人は「自ら“重い罪”を」とか言っていたが、そういった罪を背負うにしても説明が粗すぎ、急すぎると思う。

上岡龍太郎と同じ歳で“引退”を決断した」とかいう発言から、あくまで自分の美学を貫くような形で今回の騒動を終わらせようとしているようだが、テレビを見ている人はそこまでバカではないと思う。それぐらい、今回の言動には違和感がありまくりだ。決して、今日一日だけで全てを終わらせられるような話ではないだろう。