無念

昼飯にたこ焼きでも食ってやろうかと、生地と具を用意して、たこ焼き機の電源を入れた。

・・・。

・・・。

・・・もうそろそろだろうと、生地を鉄板に流し込んでみたが、全く「ジュー・・・」という音がしない。
恐る恐る鉄板を触ってみると、全然熱くない。電源ランプはちゃんと点いてるのだが・・・。これはもしかして「お亡くなりになった」ってやつですか?

このたこやき機、思えば4年ぐらい前に、現在の住居に越してきたのとほぼ同時に母から譲り受けたものだった。
18コ穴があるのだが、うち上半分は何故か生地が異常に鉄板にこびり付いて、うまくひっくり返す事ができないので、焼くときはいつも下半分の穴でやっていた。鉄板の取り外しが出来ないため、手入れといれば濡れティッシュで拭くぐらいしか出来ない。つまりそれなりの安物だったのだろうが、それでもほぼ毎週のように稼動してくれていた。

お前の勇姿、忘れません。