“ブログ”と“日記”

ブログというものは、熟読してない内はツッコミを入れてはならない物だと自分は思っている。

従来の日記は、書いてる本人だけ、またはごく一部の人間のみが見て楽しむもので、不特定多数に見せるものではない。それを、敢えて従来の日記と同じテイストで、敢えて不特定多数に見える形で載せる。「ブログ」というコンテンツにおける、構成方法の一つである。それと対になる構成が、最初から不特定多数が見る事を前提とした内容で載せた物。

本来は、後者のような構成こそがウェブにおけるブログというコンテンツには相応しいのであって、前者のような自己満足、自己完結で終わる内容は、作り手の意図としては「分かる人だけ分かりゃいいんだよ!」か、「別に誰も意味なんて分かってくれなくても、自分が面白ければそれでいいんだよ!」のどっちかで、元からツッコミを入れられる事を考慮して作っていない。書いてる本人が別にウケを狙ってる訳でもないのに、それに対してストレートな目線で突っ込まれても、どうしようもない。これは、例えばファンタジーを扱う小説に対して、「え?魔法ってどういうこと? そんなの、現実にどうやってやるの? そんな現象っておかしくない?」と突っ込んだりするのとよく似ている。

このブログで言えば、5行以内(行数が全てではないが)で終わるような内容が「自分が楽しけりゃそれでいいの」。
今回みたいに、他人が読む事を前提にして書いてるのが、「これを読んであなたはどう思いますか?」。
営利を目的としていないブログにおいては、発信される内容においてこういった棲み分けがある物が多いということを、読み手は理解しなければならない。