先行と追い込み

文章における、個人的な「起承転結」の演出方法として大きく分けて2パターンを内容によって使い分けている。

1つは、「結!起・・・承・・・転・・・・・・・結っっ!!」。
最初から大筋の結末を描いてインパクトで読み手を掴んで、どうしてそうなったのかをじわじわ説明していって、最後に本当の結末、または冒頭に描いた場面の後に待っている最終的な答えを描いて、一つの事象として仕上げる。

もう1つは、オーソドックスな「起→承→転→結」。ただこれだけだと場面ごとに場面の濃度を高くしないと分かりづらくなる可能性が高いので、基本的な4場面の間にいくつかの「落」や「小結」を入れるようにする。これによって見様によっては色々な方向性に結論を散らす事ができ、様々な意見を持つ読み手をより多くこっちへ寄せられるチャンスが増える。しかし、それをやろうと思うともっと構成を考えるのが大変になるし、書き手が本気で伝えたい事を伝えようとするのが難しくなる。

この手法は主に子供の頃に読んだマンガ(特に読んでいたのは、初期~中期の「ドラゴンクエスト4コママンガ劇場」、「死神くん」、「つるピカハゲ丸くん」、「ダイの大冒険」)の図式から咀嚼した上で、中学~高校の頃に実家にあったワープロで好き勝手作っていた小説(見せるのは友達レベル)で試行錯誤を繰り返して、自然と出来ていたもの。

読書は生まれてこの方ろくにした事がなく、小説をまるまる一冊読んだ経験すらない。そんな奴でも文章を不特定多数に発信できる環境があって、感想をくれる人がちょこちょこ出てきたりする。いい時代、というよりもこれは、実にありがたい時代と言うべきか。