100%の感じ

ほんの5日離れただけだが、やっぱり自分には関西でないと「100%の感じ」で生きられないのかもしれない。
向こうにいる間も、どうも誰かに動かされて生きてる感じがして、「仕事のためにここに来ているのだ」という意識が強くなって、一日の中で地を出せるような場所が1ミリたりとも存在しない。頭のどこかでそう結論付けてしまって、どこかしら本来の自分ではなく、作られた自分で過ごしていたような気がする。

自分の意思で関東に仕事を持つなり、家を持つなり、家族を持つなりしたら「100%の感じ」に近づくのかもしれないが、それでも結果、今のような「100%の感じ」とは違うものでまとまってしまう気がする。安全牌、無難さを選んでいると言われればそれまでなのだが、それでも意識として故郷である兵庫県から自分の居場所を失くしてしまうことはできない。「○○の方がもっと住みやすいし、いいとこだよ?」とか言われても、完全にその土地に心を移してしまってはならないという警告が沸き起こってしまう。

こう思ってしまうのは、やはり阪神淡路大震災があったせいなのか。あれで神戸に対して失望した人もいるかもしれないが、人生の中であれよりも衝撃的で、故郷に対して愛着を持とうと思った機会は恐らく二度とない気がする。