暗黒回帰

今日の阪神×ヤクルト戦の9回で、右の高津相手に左の代打4連発というとんでもない奇策。正直笑ってしまったが、久しぶりに“あの頃の阪神”を垣間見た気がする。その代打構成はというと。

浜中の代打に林。
矢野の代打に葛城。
関本の代打に藤本。
桟原の代打に秀太。

そこそこまともな代打策は、はまちゃん→いすけくんだけ。あとは正直「・・・はいっ?」という感じ。
特に後者2発はほぼヤケクソに近い感じ。確かに関本は不振ではあるものの、この場面でふじもっさんというのは・・・確率的にほとんど同じか、下手したらそれ以下じゃないのか?(失礼)

そして圧巻はやはり最後の秀太。ここ最近は完全に守備要員だし、打撃も全く期待できない(最近3年で1安打。ただこの1安打は広島で打った本塁打だったりもする)秀太をここで持ってくるのは、秀太には悪いがほぼお笑いに近い。万が一このチャンスで同点もしくは勝ち越したときの事を考えれば、矢野に代打を送った事から浅井を代打に送った方が断然マシだったんじゃないかと思う。とはいえ、久しぶりに見れた秀太の打席は貴重。オープン戦では打撃開眼とか言われたりした時期もあっての起用だったのかもしれないが、はい三振っ。さすが(失礼)。

でも、こういうヤケクソさは暗黒時代の阪神に頻繁に見られた策。当時の阪神は、大差でなければほぼ毎試合のように選手を使いまくっていたし、そうでもしなければまともに勝つことすらできなかったのだ。その最たる例が、2000年の「遠山スペシャル」(遠山葛西遠山葛西のやつ)。2003年の優勝以後はこんな事をしなくてもまともに勝てる戦力が出来た事から、その当時に比べればヤケな采配は見ることが少なくなっていた。もしかしたら、最近の阪神の戦いを見ても個人的にイマイチ盛り上がらないのは、あの頃のような総力戦に頼らざるを得ない必死さが無くなってしまっていたせいなのかもしれない。あの頃のような采配っぷりで、かつ優勝争いができるような阪神が個人的理想なのかもしれないが、贅沢だろうか。