1年前のこげつき

1年前の今日、大学の卒業式を翌日に控え、引越しの手続きも終え、最後の「のへ~」を楽しんでいた。
引越し、電気、ガス、電話、携帯、ネット。全ての移転手続きを終え、いよいよ本格的に荷造りを始め、
新居(現在の住居)への準備を始める、まさにその前夜に当たるのが1年前のこの日である。

卒業が決定したのが2004年3月18日。大阪から荷物を運び出したのが2004年3月26日。
就職への不安、卒業への不安に加え、バイトの辛さからも開放されたのはわずか8日間だったが、
この8日間こそ、自分の中では最も自由気ままに生き、過ごしていた8日間ではないかと今でも思う。
特に大学時代後半は、常に“卒業どうする”が頭にこびりついて離れず、遊びに行っても遊びきれない。
さらにそこへ追い討ちを掛けるように、大学4年になると“就職どうする”がこびりついて来る始末。
2つのこげつきのウエイトは、休日を休日と思えなくするには充分で、過ごすのは気が重い休日ばかり。
その2つのこげつきが一気に取り去られたのが、1年前のこの時期に過ごした8日間だった。

今、休日は日曜・祝日だけだが、大学時代の“こげつき”を一切感じる事はない。
生活環境、生活水準、生活資金の全てにおいて、大学時代よりも大幅にランクアップしている現在。
そんな現在にありがたみを強く感じられるのは、大学時代に受けた“こげつき”があったからこそ。
苦労しなければ、ありがたみは感じられない。