20年目のシーズン

生まれて初めて「テレビゲーム」という概念に触れたのが約20年前。ファミコンディグダグ」だった。
当時はまだスーパーマリオ(初代)も発売されていない。画面も今から思えば恐ろしいほど単純。
だが、単純だからこそ現実とゲームと差別化は当時4歳の自分でもハッキリ区別する事ができたし、
ゲームの世界に対して夢見たり憧れたりはしても、そんな事は絶対に実現不可能な事も理解できた。
それに上乗せするように、親にゲームの時間も決められていたので、その時間を使ってしまえば、
後は外に行って遊ぶ以外に自由時間を費やす手段が無かった。それも差別化をより意識させていた。

現実か虚実かと錯覚する、現実味を帯びたゲームを幼少期から触れれば、おかしくなって当然。
ゲームの中にも自分に近いと思わせる環境や人物が存在すれば、頭で現実として成立してしまう。
そうなれば、人を殺してもどうにかすれば生き返るような仕組みが現実にもあると考えるかもしれない。
それを止められるのは親しかいない。ゲームの出来事は現実には有り得ない事を教えなければ。

第95回キャピ子の主題として持ち越し。