世代交代か

テレビ朝日系「テスト・ザ・ネイション」とフジテレビ系「平成教育委員会」が同じ時間帯で放送された。
後者はレギュラー放送当時恒常的に観ていた番組の一つであったが、目新しさの点で言うなれば、
個人的な番組の印象度が強いのは実際に参加しようという気になった前者。後者は単に出演者の回答を眺めているだけなのに対し、前者は個人単位での参加を前面に押し出した番組体勢、分かりやすい問題の敷居の低さなどの点を察するに、クイズ番組を構成する点で最も大きな「目新しさ」の部分では前者に軍配が上がるのではないだろうか。

後者は1991年開始時のテイストを保ったままの番組体勢。開始時は斬新なクイズ番組であるに加え、
逸見政孝氏の的確な番組進行によって高視聴率番組となっていたが、1993年の逸見氏の急逝により、
番組の体系をも大きく変える結果となり、レギュラー放送終了後も年に数回特番として放送するものの、
観ている者によっては、参加者の回答や出題される問題を単純に眺めているだけになってしまうため、
全国的に番組への参加を促し、出演者と同質に近い演出を得られる前者との格差は否めない。

ただ、問題の体系としては前者は発想重視、後者は考察重視で、与えられる時間も全く違う点から、
需要としてはいずれにしても必要とされるクイズ番組であるように思える。両者共特番専用の番組で、
レギュラーで毎週やるとマンネリ化してしまうのは目に見えているのだからこそ、特番とされる企画。
今後も中途半端で終わったりせず(特に前者)、しつこいくらい続けて欲しい番組である。