帰るべき場所、帰っても良い場所

「実家」と呼べるべき場所が今年の11月末をもって「閉鎖」となった。
別に親が死んだわけではない。親が知り合いの人の家の空いてる部屋を間借りする形を取る運びになったためだ。
間借りといっても決して狭くは無く(それどころか広さも部屋数も以前と同じ)、生活水準は家賃等がない分、むしろ良くなる。再婚するという話は今のところ聞いていないが、これまで十数年一人で生活していただけに、親の側に誰かが一緒にいてくれるという安心感は計り知れない。まだ50代の今はとりあえず良いが、あと10年、20年経ったら一人でどうすんだ?と思っていただけに、その大きな不安要素の大部分が取り除かれたのは非常に喜ばしい。

ただ、この状況は自分が大手を振って帰る事のできる「実家」と呼べる場所が完全になくなってしまった事にもなる。
既にパソコンの設置のために一度母の新居にも訪れているし、貸主である母の知人とも数回面識がある。もっと時間を経る事ができればそんな壁も無くなっていくだろうが、少なくとも現時点では今の母の居場所は自分も遠慮なく入っていける場所、と言い切る事はまだできないだろう。

と言っても、大学進学のために実家を出て今年で17年目。さらに結婚して家庭を持って今年で5年目。生活の軸足は完全に自分の持つ家に移っていて、バッサリ言ってしまえば実家があろうと無かろうと大して何も変わらない。実家の事を意識することも、正直年末ぐらいしかない。こと自分にとってはその程度でしかない場所を維持するためだけにいつまでも母に一人で寂しい思いをさせるのは酷。母も恐らく同じ事を感じてこその決断だったのだろう。

母には母の人生がある。いつまでも息子の自分のしょうもないこだわりや意識がそれを邪魔してしまってはいけない。

10年進化なし

約10年前に購入した椅子がとうとう壊れてしまった。
ここんところの連日連夜の自宅持ち帰りの徹夜仕事のせいで酷使したせいなのか、座席を支える軸の部分の部品が壊れ、座っていてもグラグラと安定しない状態。いずれ軸そのものも折れてしまうだろう、という事も懸念されたため、買い替える事にした。購入当時25歳。今もそうだが、当時もまた異様に仕事が忙しい状況に立たされていた。

当時7,000円した、と書いていたが、今回購入したのも図らずも7,000円台のもの。しかも、構造も全く同じ。
当時は金銭的に7,000円が限界だったが、今は買おうと思えば7,000円以上の椅子でも普通に買える。それでも、椅子については10年経っても自分が「欲しい!」と思うようなモノのレベルは7,000円のもので十分。椅子はもうこれ以上のものを求めてない。

独身時代は帰宅後~就寝時までフル活用だったが、結婚以降は椅子を使う機会そのものがかなり減っていて、今となっては嫁さんが寝た後に自分の部屋に居る数時間のみしか座らないので、そもそも価格帯は重要視すべき要素ではない。昔と同じ感じでやれればそれで十分。

とりあえず椅子に関しては、また10年これでいければよいだろう。

おっさんって言・・・

いや、35って十分おっさんですよね・・・。と、同い年の糸井の動向とその反応を見て思う。現場現場ではそうでない立場にある場合も多いとは思うが、世間的には紛うことなき「おっさん」と扱われても仕方のない年齢。

そんなこんなで今月でとうとう35歳。四捨五入したら40歳。
でも、だからって型に嵌めて自分の嗜好・考えを捻じ曲げる必要はない・・・という考えが老害の始まりなのだろうか。

ごはんはおかず

BASELESS PAGE.は間もなく開設18周年。開設した年に産まれた人も来年で高校卒業。つまり、開設した年に産まれた人の何人かは、プロ野球選手になってしまう。区切りとしてはもちろん「20年」が大きいのだが、「18年」という区切りもなかなかのもの。

18年でサイトの方針も大きく変わった。
元々は「キャピ子もうちょこっとだけ」とか、文章を読ませるコンテンツをメインにしたサイトで、デフォルト選手データ集は、ほぼオマケのつもりで始めたものだった。その「キャピ子」も5年でネタが尽きて終わり、残った「デフォルト選手データ集」をメインコンテンツに据えたのがちょうど10年前。なんか寂しい思いは未だに拭えないが、時間が限られた今の年齢なら、年に数回更新するだけでコンテンツの体裁が維持できる「デフォルト選手データ集」が一番メインとしてはやりやすい。

といいつつ、1作品で扱う選手の人数も増えた(パワプロ2016の1.05版では1000人近い)ことから年数回の「表向き」の作業すら1日(=仕事から帰ってきて寝るまでの時間なので実質数時間)では終わらない。かつては発売日当日の夜には載せていたが、今では発売やアップデートがあって2~3日掛かってようやく載せられる有様。肉体的にはかなりしんどい作業。

でも、面白いのでやる。ただそれだけ。そう思わなくなってしまった時が、終わりの時。

東京サンド

今年は仕事が忙しく、盆の旅行の予定を立てる時間も無く、困ったときのアレ的な感じで、またも東京旅行。
既に結婚して3度目の東京旅行だが、行けてない所はまだまだたくさんある。

今年の目玉は、最近嫁さんがハマっているスヌーピーの美術館「スヌーピーミュージアム」。
独身の頃なら絶対に一人で立ち入らないような空間である。現に男一人、男同士で来ている人はおらず、家族連れ、カップル、女性同士のグループばかりだった。

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そして次は神宮球場で野球観戦(8/5:阪神×ヤクルト戦)。個人的に訪れたのは遥か昔に行われた東京オフ会以来16年ぶりの神宮での観戦。
阪神ファン的にはビジターなので通常なら三塁側だが、嫁さんが「東京音頭で傘踊りしてみたい」と言うので、わざわざ一塁側の内野席に座った。5回裏終了後に打ちあがる花火も堪能。

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試合は8-0で今シーズンでは非常に貴重な阪神の大勝だった。
阪神の勝ち試合を見るのも、藤浪甲子園初先発(2013/04/14)以来3年ぶりで、今回の先発もまた藤浪だった。

それは別として印象的だったのは、ボロ負けしたにも関わらずヤクルトファンが球場を後にするヤクルトの選手に対して「山崎!あのヒット(プロ初安打)は良かったぞー!!」とか「山田クン(この試合無安打)次は頑張ってねー!!」とか、ポジティブな声援ばかり掛けていた事。阪神で同じ状況なら「ど」が何個付いても足りないほどキツイ罵声を浴びせる人が必ずいるが、そんな人が全くと言って良いほど居なかった。この違いは一体どこにあるのだろうか。

これで結婚以後の旅行は東京-三重-東京-長崎-東京。来年は東京以外で。出来れば再来年も東京以外が良いのだが。

やっぱり60万

デフォルト選手データ集にアクセスカウンタを設置して今週で丸6年。現時点で360万アクセス。年計算すると60万となる。
設置当初から今の時期になると毎年の様に年計算のアクセス数を出すが、少なくともここ6年に至っては変わらず「年に60万アクセス」である。パワプロの新作発売時期が近づけば、誰が呼びかけるでもなく、自然と数千~数万のアクセスが集まりだす。そして発売から数週過ぎると引いていく。これほどアクセス数に波のあるサイト、さすがにかなり特異なんじゃないかと個人的に思う。

だからって、それをなんかに活かそうというヨコシマな考えはさらさら無い。趣味は趣味。ビジネスはビジネス。

ふた開けてみれば

高校時代の友人に2年ぶりに会う。「○○って店のラーメン食いたい!」と言ってきた。

正直、それはサシで会うための口実で、ラーメン屋で何か重大な発表。というか「今度結婚すんねん!」とでも切り出されるかと身構えたのだが、蓋を開けてみると本当にただラーメンが食いたかっただけだったらしい。仕事の悩みを愚痴っていたので、それはそれで吐き出す相手が欲しかったのだと思うし、昔と同じように話し合えたのは楽しかったのだが、少しだけ拍子抜けした。

自分が結婚して4年半経つが、誰か他に結婚する奴おらんのだろうか。