濃厚空間

1週間ほど前、旧家(3代目住居)の引渡しに行って来た。

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玄関を開けると、荷物も何もなくなってしまった部屋が出てきた。

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部屋に備え付けだった、年代もののエアコンと、図体のでかいインターホンも、今日でお別れだ。

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築24年。RC造。見た目はさすがに古臭いが、広さは21m2で、1DK(6畳+3畳)と一人暮らしには十分な広さ。風呂トイレはユニットバスだが、台所は割と広めでガスコンロも使える。収納がやたら多く、4年10ヶ月住んでいたが結局フルに収納しきれなかったほど。ネットは光回線開通済み(VDSL)で、電話局が1キロ未満の距離にある。退去直前にケーブルテレビも入った。駅からは若干遠いが自転車があれば無問題で、スーパーも薬局もすぐ近くにある。これで、家賃4万5000円(共益費込み)は相当安いと思う。何かある(あった)んじゃないかと疑うほど。

まあ、実際トラブルはあったりした。
家賃が安いせいか住人のモラルがかなり低い。それを証拠に、住人の入れ替わり率はかなり高かった。さらに、アパート自体が凸型の形をしていて、この部屋はちょうど └ の部分に当たる場所なため、風が異様なほど通りやすい。

それだけなら良いのだが、住人に喫煙者が異常に多く、自分の部屋の隣人も、階下の住人も喫煙者で、昼夜問わずお構いなしに吸いまくる。風通しが良すぎるため、そのタバコの煙とニオイが全て自分の部屋へ流れ込んできてしまい、窓を閉めていても分かるほど濃度の濃いタバコのニオイがベランダに充満。洗濯物を干すと見事な程にタバコのニオイが付きまくり、洗濯し直したりする事がしょっちゅうだった。ベランダに扇風機を置いてみたり、簡易バリケードを作ってみたりと、様々な策を講じたが、発生源が複数の部屋から来ているため、結局どれも抜本的な解決にはならず、我慢するしかなかった。自分は非喫煙者だが、もしかしたら喫煙者と同じような肺になってしまっているかもしれない。

それに加え隣人(60歳ぐらいのジジイ)は、タバコに加えて夜中の3時になってもカーテン全開、窓全開で部屋の電気も煌々と付けて、テレビの音も響きまくり。挙句の果てには窓全開でAVを観たりするなど、自分が住み始めた当初からここ5年ほど迷惑極まりなく、もう少し住んでいたら発狂してたかもれない。

・・・と、家自体は何も文句が無かったのだが、住人に相当振り回された4年10ヶ月。正直言って辛かった。
今回の家は、そんな事にならないと信じたい。