貴族の終焉(2)

土曜日に選んだ物件に決まりかけていたが、嫁さんのご両親の評価として「ちょっと遠い」らしく、急転して取り消しに。

立地的には嫁さんの実家とは自転車で15分程度の距離なので、二人としても十分に近い距離だと思っていたのだが、それはあくまでまだ若い自分たちの感覚であって、嫁さんのご両親からすると、年齢的な面が手伝って実家からはなおの事「遠い」と感じたのだろう。

自分としては既に「新居は嫁さんの実家の近く」という外せない大前提がある。
地域的に全く知らない場所ばかりで、場所がどこになっても何の問題もなかった(土曜の物件の立地にも全くこだわりが無かった)ため、土曜日に選んだものに匹敵し、より向こうの実家に近い物件を改めて探し直すことになった。

契約の手続きが進むものだと構えていた不動産屋さんはてんやわんやに。自分たちの担当だったスタッフさん(自分たちより年下のイケメン。しかもこの人も結婚間近)も、かなり戸惑っていたが、嫌な顔一つせずに協力してくれた(客相手なんだから当たり前か)。

不動産屋に「ご希望のエリアでくまなく探しましたが、うちの店ではもうこの条件でこれ以上出ないです・・・」と言わしめるほど時間を掛け、再度リストアップした物件は6件。それ行け。

  • 7件目
    • 最上階(3階)。嫁さんの実家からは何と徒歩5分の距離。間取りも土曜日の物件に匹敵するレベル(しかも家賃はこちらの方が1000円安く、初期費用は10万近く安い)。築年数も比較的新しく(1997年)、デザイナーズマンションでありながら無理の無い造り。嫁さんのささやかな希望であるペット飼育も可。◎。
  • 8件目
    • 玄関からリビングへ至る廊下の長さが非常に短く、窮屈な造りに感じる。ベランダからの景観もあまり良いとは言えず、駅からも遠い。×。
  • 9件目
    • 駅からは非常に近いのだが、間取りがどれもいびつ。ホールも暗く、ホールの掲示板に「タバコを投げ捨てないで下さい」という張り紙。これを見た時点で無い。××。
  • 10件目
    • 河川敷がすぐ目の前にある。とは言っても静かではなく、車の交通量が非常に多く逆にやかましい。家賃も高く、××。
  • 11件目
    • 不動産屋曰く「滅多に出ない」という、ライオンズマンションの賃貸物件。非常に期待していたのだが、今まででもっともいびつで使いにくい間取り。窓からは廃屋に近い建物も見えるなど、景観もあまり良くない。期待はずれだった。△。
  • 12件目
    • 角部屋。7件目とさほど変わらない間取りだが、こちらは角部屋なので窓が多い。しかし、4階という高さにありながら窓に鉄柵がついておらず、子供でも簡単にダイブできる。7件目に比べて家賃も3000円高く、立地も7件目とさほど変わらず、築年数もこちらの方が古い。▲。

土曜日の内容を白紙に戻して再度検討した結果、7件目が全てにおいて安定。むしろ土曜日の物件よりも遥かに良くなった。