縛られたくない

また10年前の話だが、10年前は、サイトを最低でも週1回は更新していた。
大会企画もやっていたし、コラム企画もやっていた。大学時代は時間も有り余っていた。

それが今のように、年に数回しか更新しないような事になってしまったのは、一日仕事して疲れた体を、精神的にも肉体的にも回復させる事を頭が本能的に求めてしまうからであって、決して自由時間が無くなったからではない。大学時代ほどではないものの、仕事が上手く片付いてくれたら、1日7時間程度は自由時間がある。

なら仕事してない休日にやりゃいいじゃないか、という事になるのだが、やはりそれもやろうとは思えない。何故ならば、自分自身がネット上で、かつ趣味の範囲で出来るような事なんて、たかが程度が知れているなという事を自覚してるからだ。所詮、自分が趣味としてできるネットの活動は今の水準が限界なのだ。

『趣味』なのだから、自分がやりたいと思った技術しか持ち合わせていない訳で、そんな人間が作ったモノに対して、仕事としてプロとして対価を受け取った人が作ったモノになんて勝てるはずないし、勝とうと思う事がまず筋違いだ。それに勝とうとするなら、『趣味』の域を脱して『義務』として捉えなければまず勝てない。

学生でバイトしかしてなかった10年前なら、「別に義務になったってええがな!」となっていたのだが、如何せん今はそれと本質的にはほぼ同じような仕事をして、飯を食っているせいか、「義務にするだなんてとんでもない!」という反応になってしまう。「義務」を背負ったものの、それが最終的に達成出来なかった時の恐ろしさを、なまじ身を持って強制的に体験してしまったからだ。

『今日の朝には出来てないといけないんだぞ!!』という状況でありながら、様々な要因が重なって結果的に当日深夜2時の段階でまともに出来ていないという現実の只中に居るような状況が、現実にあったりするから怖い。