数分の後

阪神・淡路大震災から丸13年。(発生当時13歳。神戸市内の実家にて被災)

正直「もうそんなに経ったか・・・」的な意識が全然起こらない。というより、発生時間からの経過なんて正直関係ない。いくら直しても、いくら備えても、あれほどの揺れがもう一度襲って来たら、無傷で済むはずがないという事を身を持って分かっている。何かは絶対に壊れるし、何かは絶対に失ってしまう。そういう先入観があるので、1月17日という記録とは無関係に、毎日のように地震に対する恐怖心は消えることはない。そして、こういった警戒心は一生消してはならない。運良く生きながらえてああいう経験をしたからこそ、これを一過性のものとして完結させてはならない。

どうせ自分のとこになんか大地震なんて来ねぇよ。と言えてるうちに、無駄だと感じてもいいから意識する意志は持ってもいい(自分も震災があるまでは「どうせ神戸になんて地震なんて来ねぇよ」とタカをくくっていたし、大多数の神戸の住人がそれまでの人生経験から巨大地震に対してほぼ無警戒だったと言わざるを得ない。実際、兵庫県には震災まで70年近く大地震が起きていなかった)。いくら緊急地震速報があっても数十秒前に分かるだけの話で、大地震自体は突然訪れるし、揺れが来てしまえば結局壊れるものは必ず壊れてしまう。「そうならないためにどうするか」ではなく、「そうなった時に自分はどうするか」を考え、持論として持ち合わせておいても無駄にはならないと思う。