寝耳に湯

今日は給料日。
今月はどういう訳かアレがああなってこうなってこんな事になったので、とにかくこの日が無事に来ることを信じていた。

信じていたこの1日も何かあるんじゃないかと身構えていたが、もう時計も18時前。「あ、さすがにもう無いだろうな」と思っていた矢先、母から電話が掛かってきた。仕事中に何じゃ。

『あのさ、今、箱根にいるんだけど』

 「・・・うん。」

 (・・・ていうか、お前なんでそんなとこおるねん?と一瞬びっくりしつつ)

『今から泊まる旅館って、カード使われへんみたいやねんよ。』

 「・・・ ・・・ ・・・うん。」

 (・・・おい、お前まさか。)

『母さん、あさってにはボーナス入るからぁ・・・。あさってにはちゃんと返すからぁ・・・。』

 「・・・ ・・・ ・・・。」

 (この野郎・・・。もしかして・・・。)

『宿代・・・貸してっ♪』

 「・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・。」

 (てめえふざけんなよこの野郎!! こちとら、やっとこさ・・・。)

・・・いくらなんでも急すぎる。そもそも、箱根に旅行に行くなんて話自体が初耳だった。
今日がたまたま給料日だったから良かったものの(というか知っていた?)、もし日がズレてたら宿代なんて貸そうにも貸せない状況だったのだが。ちゅうか、宿代を完全にカード任せで行っとけみたいな感覚で旅行するなよ。こういう楽観的な期待を意外とあっさり、しかも急に訴えてきたりするから、母は侮れない。

こないだパソコンあげたりとかしたから、「この子はもうパソコンの1台や2台くらいあっさり買えるほど金持ってる」とか思ってるんじゃなかろうな??