暗黒時代からのファンの回顧

■1995年(ファン暦3年目)
スタメンで3割超えている打者が球団の中に誰一人いない(最高がクールボーの.278)。
藪は防御率2.98ながらたった7勝。最多敗が二人もいる(藪・湯舟)という、とんでもない年。
長期政権を組んできた中村監督(現オリックス)も前半戦で休養。オフには新庄の引退騒動。
さらに地元兵庫には阪神大震災と、最悪の年。長い暗黒時代は、この年から始まった感がある。

■1996年(ファン暦4年目)
和田さんが3割近い成績を残し、当時若手の桧山が22本塁打で台頭。
投手陣でも川尻が台頭するが、それでも相変わらず最多敗は2人(藪・湯舟)。
去年よりはマシになったものの、まだまだ先の見えない弱さは続く。

■1997年(ファン暦5年目)
この年は外国人で大すべりした年。今や伝説といえる助っ人グリーンウェル
130キロ台のストレートのマクドナルド。中日から移籍のコールズ、そしてハイアット。
梅さん(平塚克洋)、八木さんの活躍や、この年からナゴヤドームとなった中日の低迷もあって、
ギリギリ5位。和田さんも開幕直後は打ちまくったが、ケガでこけた。

■1998年(ファン暦6年目:サイト開設元年)
ルーキー坪井智哉が大活躍。2年目の今岡もそこそこの成績を残すなど、若手が台頭。
川尻はノーヒットノーラン、「カリブの怪人」リベラも27セーブを挙げるなど、投手陣も好調。
だがこの年のロッテの18連敗に次ぐ14連敗を喫すなど、弱いときはとことん弱く、結局は最下位。

■1999年(ファン暦7年目:サイト開設2年目)
野村阪神元年。
戦力的に強力なテコ入れをしたわけでもないのに、なぜか「今年はいけるかも」的な雰囲気があった。
ルーキー福原の大車輪の活躍、遠山の大復活と絶対的な松井斬り(13打数ノーヒットに抑える)。
実際、前半戦では絶好調だった中日を抑えて首位に立つなど、それなりに奮闘はできていたものの、
後半で大失速して結局最下位。でも、チームが明らかに変わろうとする意気込みが見えた年である。

■2000年(ファン暦8年目:サイト開設3年目)
1995年の再来と呼べるほどボロボロの成績が並ぶ年。この年FAで来た星野伸もいまいち。
この年の楽しみといえば『遠山スペシャル』と呼ばれた、投手と一塁の継投策ぐらいであった。
代わりに中継ぎ陣は現在のJFKに次ぐほど鉄壁で、中でも伊藤敦規(現阪神レーニングコーチ)は、
71試合に登板しながら防御率1.86という、今の藤川みたいなとてつもない安定感があった。

■2001年(ファン暦9年目:サイト開設4年目)
オープン戦の時点ではクルーズが「バースの再来」ともてはやされたが、そんなんが続くはずもなく。
開幕戦で巨人相手に17点も取られ、既に『優勝』の「ゆ」の字もありえない雰囲気いっぱいだったが、
ルーキーの赤星憲広藤本敦士が開幕から大活躍。これまで通算2勝の井川がエース級の活躍。
力こそ認められながら芽の出なかった濱中が、初本塁打サヨナラホームランで飾りレギュラー定着。
これまで本塁打狙いのバッティングしかしなかった桧山が、アベレージヒッターとして華麗な復活。
など、特に野手面で大幅な台頭が見られ、暗黒時代7年目にしてチームが大きく脱皮している様子が、
ファンにも目に見えて分かった年だった。オフには星野監督が電撃就任。

■2002年(ファン暦10年目:サイト開設5年目)
開幕戦12年ぶり勝利をきっかけに、開幕から7連勝。昨年芽が出だした戦力で開幕ダッシュ
が、攻守の要である矢野さんがケガで離れて急激に失速。帽子はケガ人の背番号だらけになったが、
それでも順位は4位。明らかにこれまでとは違うチーム改革が目に見えて明らかになった。
片岡さんは大コケしたが、背番号を18から4に変えた藪さんの大復活も忘れてはならない。

■2003年(ファン暦11年目:サイト開設6年目)
前年のリプレイを見ているかのような、同じような開幕からの快進撃。
途中、濱中の離脱などがあるものの、この年FAで加入の金本、移籍の下柳、伊良部の活躍もあり、
前半戦を終えても勢いがまるで衰えず、とうとう最後まで勢いを残したまま優勝してしまった。
勢いが凄すぎて、個人的にこの優勝は心からは喜べず、「本当に優勝したのか?」という感じだった。

■2004年(ファン暦12年目:サイト開設7年目)
去年のメンバーのままで攻めようとして、結果的にコケて4位。
これまで中途半端だった藤川の急成長が終盤に見られたものの、これまでの歴史があるせいで、
来年はまた前の優勝時(1985年)みたいに最下位になるんじゃ・・・。という危機感があった。

■2005年(ファン暦13年目:サイト開設8年目)
開幕時は少しつまづいたが、夏に入る前に急上昇。
2003年時のような「まぐれで勝ってる」的な勝ち方ではなく、非常に安定感を感じさせる勝ち方。
何より鉄壁の中継ぎ陣JFKと若手中心の「SHE」。特に「F」の藤川の大変身が目に見えた。
入団当初あれほど華奢で非力だった藤川が、150キロ超のストレートを連発する姿は衝撃的だった。
終盤に2位中日に0.5差まで迫られた中、中村豊の値千金の代打ホームランで一気に優勝へ。
2003年よりもスリルがあり、初めて実力で優勝したような感覚があった。

■2006年(ファン暦14年目:サイト開設9年目)
何においても中途半端。飛びぬけたホームランバッターもいなければ、アベレージヒッターもいない。
投手陣も、奮闘しているのは福原、藤川だけ。他は飛びぬけて良い成績を残しているわけでもない。
それでも、なぜか2位を維持し続けているのは、なぜなんだろうか。

来年も優勝争いできたら2001年からのチーム改革は本物だと言えるが、来年Bクラスだとまたやばくなる。